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塩より〇〇‼最強浄化法の真実

 

塩より〇〇‼最強浄化法の真実。 

                          日本女性ヘルスケア協会長 鈴木まり 

先日仕事の視察で沖縄へ伺った際に、”ユタ”と呼ばれる、沖縄古来からの信仰の的であるシャーマンとお会いしました。その際に、「強く清めたいときはお塩じゃなくて●●です」と何気なく話していたその方法が、とてもアーユルヴェーダ的方法で大変興味深かったので、今月は皆さんに最強の浄化法をお伝えしようと思います。 

 

●塩浄化法の歴史 

お塩は私たち人間にとって、生命維持に必要不可欠な栄養分です。 

特に東北育ちの私にとっては、しょっぱいものはカラダを温めてくれる食材ですし、賞味期限もはねのけるほど保存力があるので、鮭の塩漬け、塩辛い梅干しや漬物は生活に欠かせないものでした。 

また、葬儀の後、不浄を払いたいときにも、お塩で清めるという文化が生活に根付いていますね。神棚にも火のエレメント(塩田では日光が必要なので火のエレメントとされます)として、塩は必ずお供えされます。 

商売をされている方は、お店の前に盛塩をする方もいらっしゃるでしょう。これは、日本だけでなく、中国でも見かける光景です。 

これは、約1300年前の晋の時代、始皇帝が牛車に乗ってお宮を歩く際に、町の人が軒先で立ち止まってもらえるよう、牛の好きな塩をまいておいたというのが始まりです。その後、「牛が塩をなめた店は繁盛する」などと言われ、現在の験担ぎとなったわけです。 

日本古事記では、男神のイザナギが、出産で命を落とした妻イザナミに会いに黄泉の国へ会いに行ったところ腐敗した妻の姿を見て逃げかえってきた際に、海水で禊払い(みぞぎはらい)をしたという記述が残されています。 

日本における塩の浄化法はとても古いのが分かります。

 

●塩に勝る浄化物とは!? 

さて、では塩に勝る浄化物とはいったい何でしょうか。
ユタの方がおっしゃっていたのは、ずばり「ごま油」です。 

「神棚や神様のものを拭くのは通常お酒をしみこませた布巾なんですが、それよりも何かもっと強いものを浄化したいときは、ごま油をしみこませた布巾で拭きます。パワーストーンも必ずごま油で拭きます」 

と語っていました。  

この方法は、アーユルヴェーダでも用いられる方法です。 

アーユルヴェーダの施術法の一つであるアヴィヤンガは、生薬のブレンドオイルをマルマと呼ばれる、いわゆるカラダのツボに刷り込ませていくマッサージなのですが、このキャリーオイルで使用されるのが、ごま油です。といっても、日本で調理に使われる香ばしい香りの茶色いごま油ではなく、ごまを生のまま絞った、香りのない透明に近いごま油です。スーパーでは、「太白ごま油」という商品が販売されていますが、これが近いイメージです。私もアーユルヴェーダのライセンスを取得する際には、練習用で太白ごま油を購入して施術の練習をしました。 

アヴィヤンガの他にも、シーロダーラという額から頭部全体にオイルを垂らす施術や、眼球や鼻腔にオイルを垂らし入れてデトックス治療するので使用されるのもごま油です。 

 

その他、様々なパワーストーンがそれぞれに持つ周波数を利用する石専門の治療法がインド医学にはあるのですが、このストーンをコーティングするのもまた、ごま油なのです。
これは、現代で言うラジオ波治療などの電波治療の原型ともいえるのですが、例えば、喉が痛いときにはごま油でコーティングしたルビーをのどに貼ってしばらく置いておくといった治療法になります。 

 

更に、ごま油だけでは対処が足りない場合に、すりごまをごま油に混ぜて刷り込んで使用します。 

これは、ユタの方も全く同じようにされるとお話されており、「最強の浄化がセサミというのは世界共通ですね」と顔を合わせておりました。 

 

ただ、仏教がインドから中国、そして日本に渡ってきたのと同じく、当時の宣教師に医師が多かったことから、医学も同時に海を渡ってきたというのが通説であり、このごま浄化法もインドから渡ってきたものだと推測します。 

そもそも、ごまの栽培の発症は、インドだと言われています。 

その歴史は古く、紀元前3500年(日本は狩りから稲作文化へ突入の頃)にはインドでごまが栽培されており、インドが栽培の発祥地だとされています。 

 

ごまの成分は、ビタミンEが豊富で、抗酸化、アンチエイジングにはとても有効的です。また、ゴマリグナンという成分もまた脂質の酸化を防ぐ働きがあり、他の植物油よりも酸化しにくく、食材の劣化を防ぐ効果も知られています。そしてオレイン酸の効果で、活性酸素、悪玉コレステロールを抑えてくれますので、ごま油はまさに健康とエイジングの強い味方です。また、しみやしわなどの美容にも期待がもてる食材です。 

 

アーユルヴェーダには、アンチエイジング科という科も専門分野としてあります。
健康な身体=健康な子どもを授かれるカラダ というのがアーユルヴェーダの概念としてありますので、アンチエイジングもまた、健康な心身には欠かせない分野なのです。 

古代インドでは経験的にこの様な健康効果が得られることを理解し、そのパワーをまさに「神」として生活や医療現場にどんどん取り入れていったということでしょう。

 

みなさんも是非、ごま油で物の浄化、心身の浄化を生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。 

ちなみに私は、冬になると必ずたっぷりの生姜の千切りを入れた豚汁をよく作るのですが、お椀によそった後にごま油を回し入れて頂いています。乾燥が続く季節ですので、適度なごま油を摂取してお肌の乾燥も防ぎましょう。もちろん乾燥しているお肌の箇所に塗り込んで使ってみるのも良いかと思います。